腐男子恋愛日常-parallel world-
第9章 ~運命の日~
『はあああああッ!!』
部屋の外から大声が聴こえると同時に、兄さんの部屋のドアが粉砕して欠片が部屋のあちこちに飛び散る。
「……。」
「け、研磨君…?」
「研磨さん…?」
研磨さんが、兄さんの部屋の中に入って来た。
「歩…!」
研磨さんは、ベッドの上で身体を起こす兄さんを見て、すぐに視線を僕にむける。
その目には、怒りが宿っている。
「研磨さん、どうして…?」
「俺と歩の腐男子友達で、勝平って奴から歩に借りたBL漫画を、代わりに返してほしいって頼まれて来たんだ」
そう言い、研磨さんは近くにあるテーブルの上に、BL漫画が入ってると思われる袋を置く。
「一応、歩に家に行く連絡しようと通話をかけて繋がった途端、歩の叫び声とお前の声が聴こえた」
「つまり、通話越しにこっちの状況を理解して急いで駆けつけたってわけですね?」
「その通りだ」
研磨さんが構え、僕も構えた。
部屋の外から大声が聴こえると同時に、兄さんの部屋のドアが粉砕して欠片が部屋のあちこちに飛び散る。
「……。」
「け、研磨君…?」
「研磨さん…?」
研磨さんが、兄さんの部屋の中に入って来た。
「歩…!」
研磨さんは、ベッドの上で身体を起こす兄さんを見て、すぐに視線を僕にむける。
その目には、怒りが宿っている。
「研磨さん、どうして…?」
「俺と歩の腐男子友達で、勝平って奴から歩に借りたBL漫画を、代わりに返してほしいって頼まれて来たんだ」
そう言い、研磨さんは近くにあるテーブルの上に、BL漫画が入ってると思われる袋を置く。
「一応、歩に家に行く連絡しようと通話をかけて繋がった途端、歩の叫び声とお前の声が聴こえた」
「つまり、通話越しにこっちの状況を理解して急いで駆けつけたってわけですね?」
「その通りだ」
研磨さんが構え、僕も構えた。