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腐男子恋愛日常-parallel world-

第10章 ~歩の嘘~

きっと、歩と真の両親はさっき帰って来たんだろう…。

俺は、この場から少し離れる。

◇道中◇

「歩、何で嘘なんかついたんだよ…!」

何で、嘘なんか…!

「……歩…。」

俺は、このまま家に帰った。

それからの俺は、歩が死んだ事実に苛まれながら日々を過ごした。

俺が元気なく日々を過ごす事に、歩は納得しないだろうから学校や友達、両親達がいる時は無理して元気に過ごした。

夜に寝てる時は、毎晩のように歩と過ごした今までの日々の夢が出てくる…。

歩と真の訃報の日から、1週間が経ったある日。

◇全焼した日向家があった土地の前◇

「……。」

全焼した日向家があった場所に行くと、全焼した家は完全になくなっていて土地が売却に出されていた…。

「歩…。」

「研磨…。」

「やっぱり、来てたのか…。」

後ろを振り向くと、勝平と平次が立っていた。

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