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腐男子恋愛日常-parallel world-

第10章 ~歩の嘘~

「研磨…。」

「大丈夫か…?」

次の休み時間、俺の事を心配する勝平と平次がそばに来た。

「俺、この目で確かめるまで信じねえ!」

俺は、荷物を鞄に詰めて立ち上がる。

「研磨?」

「どうした?」

「俺、歩の家に行って来る!」

勝平と平次に言い残し、急いで教室を出て行く。

◇道中◇

「歩…!」

◇電車の中◇

「……。」

歩、嘘だろ…?

◇道中◇

「歩…!」

◇全焼した日向家の前◇

「くそッ…!」

日向家の前に着くと、周りには何台かのパトカーや10数人の警官達、それから野次馬達がいた…。

「歩、真ぉおおおおお!!」

「何で、いったい何が…!」

歩と真の両親と思われる2人が、全焼した日向家の前で泣き叫んでいた。

「歩、なんで…?」

両親が、帰って来るまでの辛抱って言ったじゃねえかよ…!

両親達の近くに、キャリーバックや横長い手提げバッグが置いてある。

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