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『ヒボクリトの贖罪』 大阪在住40男とメイド達の非日常性活

第11章 ami(年齢不明・介護士)『過去を壊してください。』

大阪梅田、北新地にあるビルで私たちは待ち合わせをしました。
そのビルの1階には広場のような場所があります。

時刻は7時を回ったところ。
あたりは暗くなり、所々に灯る街灯が寂し気な印象です。

周りにも数名、待ち合わせをしているであろう男女が見えます。
送ったいただいた雰囲気の女性はまだ来ていないようです。

「着いてますよ。」

メールがきました。
でも、周りにはそれらしい方はいらっしゃいません。

「どこですか?」
「後ろです。笑」

振り返ると少し離れたところにあるコンビニの前で
手を振るシルエットが見えます。

そして、こちらに笑いながら近づいてきました。

「Negodさん?こんにちは。」
「こんにちは。よくわかりましたね。顔も知らないのに。
 しかも、あんな遠いところから。」

「わかりますよ。
さっきあそこのコンビニで買い物していたでしょ?
 私、いたんですよ。」

彼女はいたずらっぽく笑いました。
確かに、待ち合わせ場所に来る前にコンビニに寄っていました。

「全然気づきませんでした。」
「プロフのイメージ通りだったからすぐわかりました。
思った通り紳士的で良かった。」
「どうも。有難うございます。」

完全に彼女のペースにはまっているようです。
私は彼女を連れて歩き始めました。

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