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『ヒボクリトの贖罪』 大阪在住40男とメイド達の非日常性活

第14章 二人目のM

失恋後の彼女と
彼女に気持ちが入りそうになる私。

そんな不安定な想いで交わるSEXは
快楽と切なさが微妙なバランスとる
決して心地よいとは言えないものでした。

彼女の吐息が激しい息づかいに変わっていく過程で
私の思いもどんどん変化していきます。
それは、1時間前に初めましてと会った時のものとは
温度も距離も全く別のものになっていました


『ぎゅっとして』

それは元彼を忘れるための言葉なのか
それとも私に対して発してくれた言葉なのか

そんなことが気になっている自分を
どうかしてると自嘲しながら
彼女をそっと抱きしめました。

彼女の肌はとても白く
ダウンライトの下でほんのりと赤みを帯びていました。
私の首元に絡んできた腕を
彼女は強く引き寄せました。

私の頬に彼女の流した涙が冷たく触れ
ゆっくりゆっくりとつたわり落ちて行きました。

悲しいのかなんなのか
得体の知れない感情が心を覆い始め

気がつけば二人とも抱き合いながら泣いていました。
ワンワンでもシクシクでもなく

ただただ涙を流していました。

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