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それから3か月後
彼女からメールが来ました。

『次に進むために最後に一度だけ会っていただけませんか。』

たった一行だけ。
でも、その背景に彼女の思いのたけが読み取れました。

私はこの期間彼女のことばかり考えていました。
そして少し後悔もしていました。

自分の決断が本当に正しかったのか。
私はまた手放してはいけないものを手放したのではないか。
過去と同じ過ちを繰り返したのではないか。
そんなことばかり考えていました。

街中で偶然彼女に会うことばかり考えていました。
その時はどんな顔をすればいいのだろうか。
そんなことばかり考えていました。

私は彼女に返信しました。
『わかりました。いつ会いますか？』

それから数日後
私が待ち合わせ場所に選んだのは
いつものビジネスホテルではなく
梅田の街中にあるコンビニの前でした。

今まで人目を気にする私は
シティホテルの一室でしか絶対に会わないと決めていました。
私の日常と非日常を
きっちりと線引きする空間がホテルでした。

私ははじめて
表の世界の人間として
彼女と会う決心をしました。