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Best name ~ 追憶 ~

第2章 私の希望

『ちょっと…ミカ?……ナニコレ』

『制服~♪おっ、似合ってんじゃ~ん!
アンタ素材イイからネ♪❤』



ミカが私に着せた制服…







おヘソまで見えるミニのTシャツ…


超ミニのタイトスカート…


そして


極めつけは



……うさぎの耳…。







『…お皿…洗うのに、コレ……着るの?』






『……ゴメン♪❤やっぱフロア出て?』







『……は?』






お調子者のミカに


まんまと騙された。








『ウソ…つくなんて…』


『ゴメン~~アイっ!!
正直に言ったらアンタ絶対断るじゃん~!!!
ゴメン~~!!!ミカ困ってるのぉ~!
おねがい~!』





ちゃっかりしてるなぁ……。




でも



人懐っこく……素直なミカは
正直に言って、素直に謝ってきた。



……から

そう、いつまでも怒る気なんか
ちっともないけれど……。


それよりも





『でも私…できないよ……そんな』

『席に付いたりとかは、しなくてイイし!
お酒運ぶだけ!おねがい!~~』





まいったなぁ……。





お店は確かに混んでいた。
スタッフが足りなくて困っているのは本当だ。


このまま帰るのは気が引ける。




だけど…こういうお仕事……ってことは




相手にするのは、ほぼほぼ…





……男の人。








どうしよう。




足がすくんだ。

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