Best name ~ 追憶 ~
第2章 私の希望
『お前は何もわかってない…!』
彼が少し語気を強くして言う。
初めてみる表情(かお)…。
そして彼が私の腕を引くように掴んだ。
また・・・あの少し高い体温
ぬくもり・・・。
『ソウタさんに・・・聞いてるよね』
私は拒み続けて何も言わなかった。
さすがにソウタさんに聞いているだろう。
…彼は肯定しない。
でも、否定もしない。
私は、ようやく
自分の口から話そうとする…。
そこへ…
『愛留……』
拒んできた…
呼ばれたくない名を呼ばれる。
・・・どうして?
『アイル……オレがしたいのは
そんな話じゃない……!』
なら…なんの話?
何を言おうと言うの?……
そして私に投げかけられたのは・・・
『アイル…オレと付き合ってほしい』
・・・。
・・・・・?
それは
食事に行こうとか
いつものそれではないようで・・・
『オレと・・・一緒にいてほしい』
彼からの
告白だった・・・。
聞き間違えだと思った。
本気で・・・。
バカなことを…
ふざけていると…
本気で。
返事を待つ彼に
私は真っ向否定して、後退り・・・。
だって・・・
なんでそうなるのよ・・・?
『フザケてるワケないだろう?
オレのことを、ふざけてそんなこと
言うヤツだと…そう思ってるの?』
私を壁に押し付けて
彼が私をじっと睨んだ・・・。
そんな・・・
もしも
それが・・・ほんとうなら私は・・・。
だけど・・・
『リョウキは・・・私に同情してる』
リョウキはやさしいから・・・
私が可哀想になったんだ・・・。
そう思った。
・・・・・。
彼が少し語気を強くして言う。
初めてみる表情(かお)…。
そして彼が私の腕を引くように掴んだ。
また・・・あの少し高い体温
ぬくもり・・・。
『ソウタさんに・・・聞いてるよね』
私は拒み続けて何も言わなかった。
さすがにソウタさんに聞いているだろう。
…彼は肯定しない。
でも、否定もしない。
私は、ようやく
自分の口から話そうとする…。
そこへ…
『愛留……』
拒んできた…
呼ばれたくない名を呼ばれる。
・・・どうして?
『アイル……オレがしたいのは
そんな話じゃない……!』
なら…なんの話?
何を言おうと言うの?……
そして私に投げかけられたのは・・・
『アイル…オレと付き合ってほしい』
・・・。
・・・・・?
それは
食事に行こうとか
いつものそれではないようで・・・
『オレと・・・一緒にいてほしい』
彼からの
告白だった・・・。
聞き間違えだと思った。
本気で・・・。
バカなことを…
ふざけていると…
本気で。
返事を待つ彼に
私は真っ向否定して、後退り・・・。
だって・・・
なんでそうなるのよ・・・?
『フザケてるワケないだろう?
オレのことを、ふざけてそんなこと
言うヤツだと…そう思ってるの?』
私を壁に押し付けて
彼が私をじっと睨んだ・・・。
そんな・・・
もしも
それが・・・ほんとうなら私は・・・。
だけど・・・
『リョウキは・・・私に同情してる』
リョウキはやさしいから・・・
私が可哀想になったんだ・・・。
そう思った。
・・・・・。