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Best name ~ 追憶 ~

第3章 私の大切な人

そんな私は・・・時折

自分から、そっと

彼に抱きついてみた。







『~~…』



なに・・・してるんだろう私


なんて、思いながらも。








『どしたアイル……?~よせって…(笑)』







大きな背中…

ガッチリとした腰回り……

そして、すごく落ち着く彼の体温…。







ちがうよ・・・リョウキ

私が・・・こうしていたいだけ。








『~ったく(笑)』


彼が振り向いて私を抱きしめて
いつものようにキスする。











・・・ビクンっ・・・。










どうしてだろう・・・






私の肩は・・・震える。










時々…こんなことがあった。







思いがけず

予告なく……こんな現象は起こった。










『ん…もうしない。大丈夫。
これ以上しないよ』


『ち・・・ちが・・っ』







ちがう・・・ちがうのリョウキ。






『ふ……アイル
無理するんじゃない(笑)』

『ちが・・・そんなんじゃ』






ちがう・・・本当に・・・ちがう。








『アイル……いつも言ってるだろ?

オレは…無理にそういうこと
したくないんだ。

あせらないで…』



『リョウキ・・・私・・・』





結局・・・気まずくしてしまうのは
いつも私・・・。






『~腹へらない?(笑)』


『・・・へらない』





『コンビニいこーぜ?♪
ホラ…~プリン買ってやるから(笑)な?』

『・・・プリン・・・。うん・・・行く』



『(笑)』





そう言って、彼はいつも
私の頭を撫でては

そっと手をつないで
私をなだめてくれた。







やさしい彼に・・・私は。




・・・。


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