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Best name ~ 追憶 ~

第3章 私の大切な人

私の体は汚れている・・・



だけど私は
彼といるとき、彼の前で

そんなコトや忌まわしいことを思い出したり
それを悲観したりすることは

一度もなかった。




ましてや
彼を前にして

その恐ろしいモノに
姿が重なるなどということも

一度も・・・一切、なかった。

あるまじきこと。






私にとって彼は、大好きな彼・・・。

いつだって

大好きな彼氏だったから。



彼をコワイと思うことは
本当に一度もなかった。






中々言うことをきかない
私の身体を除いては・・・

本当に幸せで

楽しかった。









彼にガマンをさせたくない。




窮屈な思いをさせたり……

まして傷つけるなんて

したくない。




彼を傷つけるくらいなら
自分が傷つくほうが、うんとマシだ。




私はある時

そんな思いを、それを・・・
なんとなくだけど彼に伝えた。

『私には・・・ガマンしないで』



お友達と楽しそうに
大好きなスポーツをする彼・・・


キラキラしていて

カッコよくて・・・

私には、ホントもったいない

素敵な彼氏・・・。




あぁ…この人は
こういう人なんだなぁ…って
また知って。


そんな彼を、もっとみていたい。



思いきり彼らしくいてほしい。



私のために・・・ガマンしないでほしい。














チュっ・・・。










〃・・・?!〃




ちょっぴり・・・痛い。



彼が私の胸元に
つよくキスしてきた。





・・・赤くなる。

ナニ・・・コレ?









『マーキング♪
ガマンするなって言うから(笑)』








はずかしい・・・。



だけど



嬉しかった。






彼からの、やさしい返事。









このままでも・・・いいんだ。








ゆっくりでも・・・いいんだ








あせらずに・・・。










その幸せを



大切にあたためよう。





きっと、なくなったりしないから・・・。











そう思っていた。






・・・。




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