Best name ~ 追憶 ~
第3章 私の大切な人
『ホラ…来いよ』
いやだ・・・
離して・・・
私は一度もその悪魔の方を見なかった。
怖くて・・・
恐ろしくて
見られなかった。
だけど何故かわかってしまうこと・・・
悪魔は
きっと薄気味悪い笑みを浮かべて
私の方を見ている。
私はすでに
金縛りにあったように
動けなくなっていた。
痛い・・・。
ギュウギュウと容赦なく
腕がはずれそうに引っ張られる・・・
その痛みが
残酷に
これが夢ではないことを告げていた。
グイ・・・っ
ズルズル…ジャリっと…
私の足が砂利とこすれる音がして
ついに
悪魔と目が合ってしまう・・・。
ドクン・・・。
思い出したくない…
記憶のままの薄ら笑い…。
ドクンドクン・・・
『乗れ……』
悪魔が笑みを浮かべたまま
車の後部座席に向けて
顎をしゃくりあげた。
ドクドクドクっ・・・
いやだ・・・。
ダメだ・・・
乗ったら・・・確実に
絶対にダメだ・・・。
私は黙って首を横に振っていた・・・
かも知れない。
いやだ・・・
離して・・・
私は一度もその悪魔の方を見なかった。
怖くて・・・
恐ろしくて
見られなかった。
だけど何故かわかってしまうこと・・・
悪魔は
きっと薄気味悪い笑みを浮かべて
私の方を見ている。
私はすでに
金縛りにあったように
動けなくなっていた。
痛い・・・。
ギュウギュウと容赦なく
腕がはずれそうに引っ張られる・・・
その痛みが
残酷に
これが夢ではないことを告げていた。
グイ・・・っ
ズルズル…ジャリっと…
私の足が砂利とこすれる音がして
ついに
悪魔と目が合ってしまう・・・。
ドクン・・・。
思い出したくない…
記憶のままの薄ら笑い…。
ドクンドクン・・・
『乗れ……』
悪魔が笑みを浮かべたまま
車の後部座席に向けて
顎をしゃくりあげた。
ドクドクドクっ・・・
いやだ・・・。
ダメだ・・・
乗ったら・・・確実に
絶対にダメだ・・・。
私は黙って首を横に振っていた・・・
かも知れない。