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悪魔の声は無条件に
私を凍りつかせる。



なんだろう・・・

何か、勘づかれた・・・？

明確な理由なくともビクビクする。





苦しい呼吸に加えて
体がビクっと震える。


『・・・っ』



まぶしい。




目隠しがはずされて
悪魔の顔が目の前に来る。




やめて・・・。




今度こそ、呼吸が止まってしまう。






『オイ……アイル』


『～～…っ…』





ジロリと・・・覗き込まれて













グリグリ・・・っ








『・・・んっ・・・ぐぅっ』


『お前…舌噛むなよな？ ﾌﾌﾌっ』




外したタオルを
そのまま口にねじ込まれた。





苦しい・・・。







どちらにしても・・・苦しい。







だけどいよいよ

悪魔は運転席に移ろうと……している？





ガチャ・・・





車のドアが空く。





『・・・』





苦しい・・・



だけど



移動して、降りる瞬間・・・



とにかく必死に走り出す

もしくは大声をあげる。



そのために、呼吸を整えよう。
今のうち。




もしも着いた所が
今より最悪の状況だったら…？


それは・・・今は考えない。





・・・





・・・・・？






車が


出る気配がない。







ガララ・・・バタン。





悪魔は戻って来た。
私のそばに。




・・・。




『オイ……』






ビク・・・っ







『……生意気な目だ』









ドクン・・・ドクン






『前は、そんな目しなかっただろう？』

『・・・』







悪魔の勘・・・

嗅覚とかなのだろうか。




思わぬ指摘に私は怯えていた。



『…ﾌﾌ…アイル？何考えてたの？……』

『・・・ﾌﾟﾊ・・っ、ｹﾎｯ』



口からタオルが抜き取られ
悪魔が私の頬を掴み上げた。




『うん？……ホラ…聞いてるだろ
自分のお口で言ってごらんアイル……』

『・・・・・～～』














『お前・・・・・逃げようとしただろ？』









ギクッ・・・