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目を閉じようとした私・・・


少し、ハッとする。



どうせ同じ・・・あの時と同じ

無知で弱くて、泣き虫な私・・・

無力な私・・・


悪魔の言うとおり

所詮、泣くことしかできない女・・・

な私・・・かもしれない。











ただひとつ・・・


私も・・・ただひとつ


ちがうこと・・・。





あの時と・・・ちがうこと









今は・・・





今の私は

立ち上がろうと、歩みだそうと・・・

手を差しのべてくれた人がいて

ここにいるということ。




やさしく、厳しく

見守って、支えてくれた人達がいて

私はこれまで生きてきたということ。



大勢の人の愛情や優しさに包まれて

今の私がいること。




そんな・・・大切な人達の

何物にも代えがたい

大きくて温かな思いや

私にくれたやさしさ




そして私自身の

這いつくばって、踏ん張って

歩んできた日々を




沢山の人の思いやりまでを・・・




こんな悪魔に

汚(ｹｶﾞ)されたくない。








そしてなにより


今は・・・


今、こんな私の姿をみたら・・・


悲しむ人がいる。




キズつく人がいる。






あの人は・・・きっと

心の底から泣いて悲しんでくれる。





あの人のことを・・・





あの人のことだけは・・・





悲しませたくない。









ごめん・・・ごめんなさい




リョウキ。