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Best name ~ 追憶 ~

第1章 私の記憶

『アイル起立~!』

『?』

並んで飲み物を飲んでいると
彼が突然声をあげる


『立ちなさい(笑)』

『???』

顔は、笑っているから
言うほど驚きはしないけど…???

ペットボトルの蓋をしめて
とりあえず立ち上がった

『セイくん…?』

『~スカートが短いぞ~アイル!?』


彼が笑いながら私の制服のスカートを掴んで
軽くヒラヒラとさせる


『えっ…ちょ…っと』

『校則違反だ!直しなさい(笑)』


そんな事…言われても。


『私…そうでもない方だと…先生もべつに』

『フフっ、アイルの友達みんなもっと短いもんな?
~でもダメ~!…スカート巻いてるだろ?』


そう言って彼は私のベストをめくって
ウエストを見る
……すごく、恥ずかしい。

一回だけ折り曲げて巻いてるスカート…


『ちょっと…セイくん~』

『校則違反だぞ~直しなさい(笑)』



突然でちょっと訳がわからないけど
恥ずかしいのと

彼は仮にも学校の先輩だったことを思い出して
渋々…じゃないけれど

彼の前でスカートの長さを直した。


『よろしい(笑)』

『~~…』


『なんつって~(笑)』

『え… ;』



初めから笑ってたけど
彼は笑って更に表情を崩した


『たまには息抜きも必要だぞ受験生~?』



…彼は少し(?)悪ふざけしたみたいだった

なんだ…良かった

少しホッとする


すると彼は
立ったまま私を抱きしめて頭を撫でてくる

『~セイくん…っ』

『あーぁ、シャツ出ちゃったな…』


再び私のウエストに手をあてて
モゾモゾし出す彼


『自分で…直すよぉ』

『……』


巻き巻き…

彼が私のスカートを巻き上げた

…それも二回

元々していた丈よりも短くなるスカート…


『セイくん…短くするなって…言ったじゃない』


彼は完全にじゃれているみたいだけど
私はどうして良いのかわからずに
小さく抗議した。


『息抜きも大事だってイミ…』

『…?』


彼に誘導されて再びベットに腰を下ろす


『…アイル…好きだよ』

『…』

ベットの端に並んで座る彼が
私にキスをしてくる。

恥ずかしいような…
でも嬉しくてドキドキする


『私も…セイくんのこと…。っっ??』

『…』

キスし続ける彼に抱きしめられると
そのままベットに押し倒された。

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