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Best name ~ 追憶 ~

第3章 私の大切な人

獲物をいたぶり終えて
悪魔は誇らしそう・・・



ううん


まだいたぶり続けるみたい・・・




下から・・・あちこちから



キモチワルイ音がする。





幸い意識が朦朧としてきた。



耳も色んな音がボヤけてきて

耳鳴りしてるみたいに聞こえる。


悪魔の声・・・

キモチワルイ音・・・

車の・・・エンジン?

何かの大きな音・・・

色んな音がボヤけて聞こえる。


・・・誰かに?呼ばれた?


ううん


それは気のせいかも・・・。







眠く・・・なってきたみたい。






まぶたが・・・すごく重たい。





私は最後に

唯一動かせた唇を

しっかりと噛みしめ直して

目を閉じた。











さようなら・・・。






17歳の時に

私は一度死んだ・・・。





今日は


もう一度・・・死ぬ。




それか

今日は・・・今度こそは

この世から

死んでしまう日かもしれないね。








どちらにしても



二度目の〃死〃を迎える・・・。









バイバイ・・・私・・・







ゴメンね



リョウキ・・・・・。




バイバイ・・・



リョウキ・・・。


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