Best name ~ 追憶 ~
第3章 私の大切な人
私は逃げない。
私は・・・ひとりじゃない。
私は・・・すべてを話した。
加害者・・・あの男との関係も
それに至った経緯も
・・・何を・・・されたかも。
聴取で聴かれることには全て・・・
包み隠さずに答えた。
証言する事はおろか
現場に連れていかれた時には・・・
それはもう
発狂してしまうかと思ったのが
本音だったけど・・・
私が決めたことだ。
ここで逃げたら一生追われる・・・
死ぬまで・・・永遠に・・・
怯え苦しむことになる
そんな気がしたから
私は初めて正面から向き合った。
彼の存在・・・
そして私自身の彼に対する想いは
本当に大きく、つよく
私を支えてくれていた・・・そう思う。