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Best name ~ 追憶 ~

第3章 私の大切な人

『おかえり・・・アイル』



そっと私を抱きしめてくれた彼…。






彼の家で二人きりになり

ずっと張りつめていたものが
スーっと抜けていくような

ぬくもりに包まれた・・・。






私・・・かえってきたんだ。







『タダイマ・・・リョウキ』















『アイル、寝よう?』


ごく自然に
同じベットで眠るようになったのは

この頃・・・。





彼は広い胸に私を抱いて
手を握って寝てくれた。

ごく当たり前のように・・・毎日。



そのぬくもりに
すっかり安心してしまう私は

心も…順調に回復していたように思う。



〃ここ〃が・・・いちばん落ち着く。


何者からも
どんな恐怖からも

守られたようなキモチになる
彼の腕の中。



私は毎日、ぐっすり眠っていた

・・・コワイ夢も見ずに。






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