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答えられない私に
彼はニコリと笑って切り返した。

〃『バカなコト言うな』〃
と言うように。



『その気持ちだけで十分だ』




そう言って彼は背を向けた。








待・・・って・・・。




ちがう・・・。




私は・・・・・。








私を送ると言った彼が
リビングを出ようとする・・・。






待って・・・リョウキ・・・・・





ジョーダンだ、なんて言わないで・・・





私は本当に・・・。







もう、いっそのこと・・・強引に


・・・とさえ




意気地無しな私は

そんな勝手なコトまで思う始末・・・。











『・・・・・いいよ』









・・・遅れに遅れて

ようやく私は答えた。








驚いて振り向く彼は・・・


困惑してみえた。






そして、いつものやさしい彼に戻る


〃無理をしなくて良いのだ〃と


そして笑って流そうとしてくれる彼……。







だけど私は・・・

冗談でもなければ私は・・・




私は・・・・・



『それが・・・
私の・・・ホントの気持ち。

これが・・・
リョウキに受け取ってほしかった

私の気持ち・・・だから・・・』