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Best name ~ 追憶 ~

第3章 私の大切な人

彼は少し、目を右往左往させて

だけど次第に・・・

まっすぐ私をみつめていた。


『アイル・・・』






『リョウキに申し訳なくて、とか・・・
そんなんじゃないの・・・。

私・・・そんな良い子じゃないよ。

私は・・・・・私が・・・』





リョウキのため・・・とか

そんな立派なものじゃないの・・・きっと



私は・・・

私が・・・あなたを大好きだから





私は・・・ずっと

こうなることを望んでた。









『もしも・・・リョウキも

もしも・・・
リョウキが望んでくれるのなら

私を
リョウキのものにして?・・・』








返事を待つが
答えない彼……




そして








フワリ・・・











〃あ・・・〃









私の身体が・・・宙に浮く。











たくましい腕で
そっと私を抱き上げた彼は

私を抱いたまま寝室へ向かう。








彼からの・・・答え。

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