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Best name ~ 追憶 ~

第1章 私の記憶

いやだ……っ…。




声に出していたかはわからない。
ちいさく抵抗した。



それもむなしく下着を脱がされる。



この後何をされるのだろう…。


わかっていても……わかりたくない。


こわい……はずかしい…



こわい…



こわい…



はずかしい……






・・・・・こわい。





「生パンツ♪~ちょーだいセイゴ?」

『……~ホレ』

「オマエ マジ変態~♪」



耳を塞ぐ代わりに目をギュっと閉じた。
つよく、つよく…可能な限り目を閉じた。
悲鳴をあげないよう、歯を食いしばって。


自然と力の入った私の両脚が閉じようとするのを
セイゴが掴んで止める。

『っっ!?…ぃ…ゃ』

ぐいぐいと、強い力で
あっさりと脚をこじ開けられて

私は…
とんでもなく恥ずかしい格好をさせられている。


『い…や…。やだ……』





『……。~』

「…セイゴ?満足げだな?フフフっ」

「ククククっ、感想は?」



『ジョウモノ…ってやつか?フッ…フフフフ』

「マジか?!期待裏切らなかったな!」

『フフ……史上最高かも』

「拝ませろ~(笑)お~…ヤベェ、いいな。
あーぁ、〃コレ〃を今から…?
ふっ…フフフフっ」

「拡げろよセイゴ!!」

『~~フフッ…』




どんなに目を閉じても感じる視線


キモチワルイ


気味のワルイ話し声……


『……いや』


つい目を開けてしまった。


そこで……おぞましいモノをみた。





悪魔……。




そこには……悪魔がいた。







私の脚の間に顔を覗かせるのは…
悪魔の顔をした私の彼氏だった。


私にやさしく微笑んでくれた
〃セイくん〃の面影は
まったくと言っていいほどない……


まるで別人……。



同じ人物……

あの彼に間違えないはずなのに…。






〃ダレ……?…コノヒト…?〃




なんとも表現し難い
笑顔とも無表情とも言えない

薄ら笑いのようで、淡々とした
欲望と狂喜に満ちた不気味な顔が


ただ、そこにあった。



〃セイくんは…どこにいったの?〃




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