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Best name ~ 追憶 ~

第6章 家族に・・・紹介します

それからと言うもの






『あら♪いらっしゃい』




『おぃ~~ッス』


『こんにちは、おじゃまします』






オレは…時折

アイルと共に実家に顔を出すようになった





・・・大学を出て


22の時に実家を出てから


こんなに頻繁に実家に出入りしたのは


初めてだ






とは言え

休みついでにアイルと二人

少し顔を出す程度だけどな






『アイルちゃん~?座って座って

今お茶入れるからね~』





『おばさま、お手伝いします』





『アイルちゃん…座っていなさい?

ほらほら、お菓子を食べて』





『おじさま…すみません

ありがとうございます』








オレが言うのは、なんか

メチャクチャ変かもしれないけどな





両親(おや)が…アイルを気に入っていた




アイルも、オレの親と仲良くしてくれて




それは…何より嬉しい事だ






別に、オレの立場で
アイルを親に紹介するのに
心配事なんかなかったけどな



アイルは・・・安心して
家族に紹介できる子だから




だけど…実際に目の前で

将来を決めた女と
自分の親が接して

笑ってんのなんか見ると
オレは…やっぱり嬉しくて




親も…年取ったなぁ、とか


オレも年取ってくんだから当たり前か


なんて…ひとり内心呟きながら(笑)





段々訪れる幸せな変化に

安堵と平和を噛み締めていた








でもさ・・・そんなことしてるとな




・・・(笑)

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