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Best name ~ 追憶 ~

第7章 ホントのキモチ・・・

『へぇ…じゃあさアイルってば♪
すっかりリョウキのお母さんと仲良し?

意外って言っちゃ失礼だけどさぁ(笑)
花嫁修業ってやつ~~??

中々やるじゃんあんた♪』







『べべ…べつに、そんなことは何も
ただ…リョウキが遠征でいない時とか

遊びに行って良いですかって言うと
良いよって…言ってくださるから

流れでお茶したり
お買い物に行ったりするくらいで…』






『ぷっ・・・あ、そう?(笑)』






『ぁ、この間は内緒で~…

コレ…リョウキの選手の時の写真

一枚だけ分けてもらったんです』





『リョウキ若っ!!(笑)
ママ経由で入手とか…どんだけよアイル!』






『だってぇ…リョウキにわかると
没収されちゃうんですもん

恥ずかしいから、って
サインもしてくれないしぃ・・・』







『あ・・・そ(笑)
ヨカッタわね

こんなとこでも天然(なんか)
〃カマしてる〃から
とりあえずいっかソータさん?(苦笑)』



『花嫁修業っちゅーより
ただ〃よそのお母さん〃に

なついてるだけじゃあるめぇなぁ?
アイル~…おめぇ…(苦笑)』






『え…???』



なんだかよくわからないけれど


私がリョウキのお母さんである
よそのお母さんに…単になついてる


そう言われてみれば
それはそうなのかもしれない



こんな私でも楽しいなと思って
歩み寄ろうとしてられたのは

なんとも裏表なくサバサバしていて
わかりやすい性格?というのかな

何かを強要するなんてこともない
優しくて楽しい事が好きな

そんなリョウキのお母様だから
かもしれない




それに加えて

私が思うこと




私は…幼少期や思春期

そしてこれまでに至っても





〃お母さん〃・・・と言うものを

あまり知らない



親がいなかった訳ではないけれど


お茶を飲みながらお喋りをするとか

お買い物に行くとか

恋バナをするだとか


そんな事をしたことがなかったのだ





自分の…お母さん
実母とそんな事をした記憶がない



親を…母を恨んでなんていません



ただ、そんな私には

一緒に出掛けたり

ごはんを食べたり

洋服を一緒に選んでくれたり

そんな…〃お母さん〃の姿が

新鮮で嬉しくて

心地よかったのかもしれません

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