Best name ~ 追憶 ~
第7章 ホントのキモチ・・・
『ソウタさん・・・』
『~…』
さりげなく…サラッと、しれっと?
言って、うつむく
そんなソウタさんの言葉に
私は…なんとも言えない
心の奥が熱くなるものを感じて
少し黙ってしまいそうだった
『すっごぉい・・・やだソウタさん
なんか…あたし…
ビビっとしちゃったよ今~~!!』
興奮気味にソウタさんの背中を
バシバシ叩きながら
マナさんが…代弁してくれた気がした
確かに…私自身
リョウキの両親に実際に会って
なんの違和感もなく
何気ない両親の言動や人柄に
〃あぁ、彼は…正真正銘
この両親に育てられた人だな〃
なんて…彼のその人柄を思い返したり
していたのを思い出していた
『ぷっ・・・ふふふふふっ
でもソウタさん~~
例えは上手いけどさぁ
〃シャケとイクラ〃って…(笑)
りょ…リョウキ親子は
シャケイクラの親子丼かいっ!!?
ぷちぷち・・・っ(笑)
イクラはシャケの子…ぷちぷち~
りょ…りょーきは…ふふっ
イクラかいっ!?(笑)
ぶっぁっはっはっはっはは~~っ!!!』
笑いを引きずったマナさんが
涙を流しながら
ツボにハマったらしく
思い切り吹き出して
ケラケラと笑っていた(笑)
『るせぇやぃっ!;💧マナミぃっ
バカヤロおめぇ~…
おめぇがシャケだのイクラだのって
ごちゃごちゃわめいてっから~…
わかりやすく…言ったんだろぉが
バカヤロ…チクショ・・・』
ソウタさんは…赤面して
おにぎりの包みを片した(笑)
『あ~…にしてもアレだ…アイル
可愛がってもらえるに越したこたぁねぇんだ
そりゃ…おめぇ
とても有り難ぇこったろうよ
ちゃんと嫁に…行ったら特にな?
良くしてもらって
それが有り難いと思ったら
おめぇはおめぇなりに
ちゃぁんと…向こうの
リョウキの家族には
ちゃんと…~なんだ?アレだ
誠意を持って…
しっかりその家族を大事にな?アイル』
『・・・ふふ、・・・はい…っ』
父としてのソウタさんの思いに
私は迷わず返事をして頷いた