Best name ~ 追憶 ~
第7章 ホントのキモチ・・・
私は・・・この時
本当はね・・・私
胸の内に
ひとつだけ
違う思いもあったの・・・。
だけどね、それを
大好きなソウタさんにも、マナさんにも
中々・・・どうしても
言うことが出来なかったんだ。
それから少し時間が経っても…
『え~?アイル…リョウキのお母さんを
まだ〃おばさん〃て呼んでんのぉ?』
『ぅ・・・うん…はい
おかしいですか?やっぱり』
時々マナさんと出掛けたり
二人きりになっても…
『テレビとかでありそうなさ
〃アナタにお母さんなんてっ?
言われたくないザマスわっ?!〃(笑)
なんて言うようなタイプのお母さんじゃ
なさそうだし?(笑)
フツーに呼んで良さそうじゃ…
てか、その方が自然じゃない?
喜んでくれるんじゃないの?むしろ♪』
『ぅ・・・ん、なんか…でも
〃いいのかな?〃・・・って』
『??・・・いいと思うけど?(笑)』
『・・・』
『明日の休みは、また
〃花嫁修業〃かぁアイル~?(笑)』
『だから何なんです?その修業って
みんなでご飯食べに行くだけですって』
たまにソウタさんの家に…
今の私の〃実家〃で久々に
ソウタさんと
二人きりでご飯を食べたりしていても…
『ハッハッハ~♪
そろそろ嫁入り道具でも見ておくかなぁ
挨拶の場なんかも…アレだ
考え始めとかねぇとだなぁ♪』
『うん…でも、ソウタさん
〃いいのかな?〃・・・私』
『?~なぁにほざいてやがる♪
バカヤロおめぇ…♪』
『・・・』
私は・・・秘めたる、その胸の内を
大好きな家族である
ソウタさんやマナさんにさえも
そして・・・大好きな
あの人にさえも
打ち明けられずにいた