Best name ~ 追憶 ~
第7章 ホントのキモチ・・・
『みんな揃ったね?~乾杯♪』
時間が持てれば
彼の実家におじゃましたり
彼の家族と食事に行ったり
私は・・・その居心地の良さから
ごく自然に
彼の家族と顔を合わせることに
慣れていた
結婚だ…なんだ、と
特に急かしたりだとか
いわゆる…口を挟む
ということをしてこない
そんな…リョウキのご両親
『あなた達で決めなさい』
特にお母さんは
初めから、私にもこう声をかけてくれた
私たちの事は
私たちが話し合って…選んで決めなさい、と
そんな素敵な家族をもつ彼が
羨ましくもあり
そこに…迎え入れてもらって
一緒に過ごすことが
私は本当に、有り難くて
嬉しかった
『おばさま・・・お肉全然食べてない
なくなっちゃいます・・・どうぞ?』
『あら♪ありがとアイルちゃん
遠慮しないで、どんどん食べなさい♪』
『ふふ・・・はい♪』
『つぅか母さん…アイルは俺らじゃねんだから
男兄弟みたいにガンガン食えねぇだろ(笑)』
『あらっ…そうね?
いやだわ、あたし~…
バカでかい息子二人で
女の子の加減がわかんないのね』
『母さんは良く食べるもんね~?♪(笑)』
『ケイゴっ…あんたは、まったく~…!』
『・・・(笑)』
彼の家族を見ていると
私はなんとも気持ちが和んでいた