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Best name ~ 追憶 ~

第7章 ホントのキモチ・・・

『りょぉき・・・はずかしいってば』



『クス・・・今さら何を言うか』





シャワーを当てながら

私の涙や…背中を流してくれる彼




恥ずかしい…




だけど・・・そばにいようとしてくれる

それから

あらゆる意味で、ありのままでいられる空間

彼がそれを作ろうとしてくれているのが

私にはわかるから




いつまで経っても

恥ずかしいと拒みながらも

私には、やっぱり

好きな空間なの







『ヨシヨシ♪アイル・・・』



『・・・~』





バシャバシャ…





これは…自然なのか故意なのか



こんな時、リョウキは


私をとびきり子ども扱いします







私が…甘えられるように?

それとも…彼からみたら

私は、やっぱり子どもだから?






どちらでも……いいんです




どちらにしてもリョウキの優しさだから









上手な甘え方が…わからないけど



ううん



わからなくっても…いいや





いつだって



ありのままの私を



この人は…受け入れてくれたのだから








ピタ・・・




『・・・』





私は背を向けたまま

後方にいるリョウキの胸に

寄りかかった







『リョウキ・・・、・・・すき』








『・・・、・・・~』






バシャー・・・






リョウキは顔を赤らめたまま
特に答えずに

シャワーを強くして
自分の顔にバシャバシャとかけて

しばらく顔を向けてくれませんでした

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