Best name ~ 追憶 ~
第8章 過去・・・未来・・・そして今
『~あ、しかしアレだリョウキ
その事も然りだが
ご両親には、くれぐれも
宜しく伝えてくれ?』
『・・・、はい』
『ぼちぼちか・・・?
俺からも…お前のご両親に
挨拶はしとかねぇとな・・・』
『・・・・・・ネクタイの色と
締め付け過ぎには…お気をつけて(笑)』
『うるせぇやい!バカヤロお前~…』
『(笑)』
ま、男は男同士で
女は女同士で
お互いの親と親交を深める
そんな時期もあって良いかな
オレはそう思っていた
『リョウキ~…お前はアレか
その後、仕事の方はどうだァ?』
『~…おかげさまで、なんとか
やらせてもらえる事も増えて
起動に乗りつつあります』
『ほぉ、さすがだなリョウキ
たいしたもんだ
人間やっぱり…アレだぁな…
〃らしい事〃やってる姿が
一番しっくりくるもんだぁな
様になってていいじゃねぇか(笑)』
『アイルの・・・おかげです』
〃あの時…アイルが背を押してくれたから〃
『フフン・・・お前らから
こうして…な
いい報告もらうと
…~アレだリョウキ
俺も、ようやく〃一仕事〃終える
そんな気分だぁな』
ソウタさんが…喜んでくれてる
安心して…見守ってくれてる
オレは…その姿を
その安心を…何があっても裏切りたくない
『あの・・・ソウタさん』
『お~~?』
『幸せにします・・・』
『・・・』
『アイルのこと・・・必ず幸せにします』
『ふふっ・・・
おぉ・・・♪頼んだぞリョウキ』
ソウタさんは…言葉少なく
代わりにニカっと
いつものように笑って
ゴクゴクと喉を鳴らして
美味そうに…ビールを飲み干した