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Best name ~ 追憶 ~

第8章 過去・・・未来・・・そして今

『あ!すんません突然(笑)
高校おんなじだったんです俺』




・・・みんな、知ってると思いますが

千葉くんは…元カレなんかじゃありません




お調子者で…人気者で…優しい

私とも仲良くしてくれた友達の一人

ただの…普通のクラスメイトです








『あぁ……〃そゆこと〃ね(笑)

滝川です、どうも』





千葉くんの中々キツイ挨拶に

リョウキは…呆れて(?)
半ば苦笑いをしながらも

私と同級生…つまりは、うんと年下だと
わかっている千葉くんに

控え目に…低姿勢に
(否応なしに〃見下ろす〃形にこそなりますが)
挨拶を返していた



単に呆れたのか

私が〃そう呼ばれる理由〃に
納得したから良しとしたのか

リョウキはサラリと答えて
落ち着きはらっていました



一人で動揺し続ける私は…



リョウキが…大人で、と言うか
大人の対応をしてくれる人で助かった


お調子者な千葉くんと…その状況に
冷やっとしていた私は…
ちょっぴりそう思いました







『リョウキ…ごめん

あの・・・じゃぁ私・・・』





『あぁ…悪いな、気をつけて帰れよ』





私はその場をお開きにするように
リョウキに話しかけた






『あ、彼氏さん…~~滝川さんは

時間とれませんか??』






『うん・・・?』



『ぇ……』






『片瀬とメシ食いに行きたいんすけど

さすがに~…二人きりじゃ悪いなと思って

一緒にどうっすか?♪』






『え?・・・あ~…』


『千葉くん・・・彼、まだ仕事が』






『オレに構わなくて良いから

二人で行って来なよ

久々に会ったんだろ?』





『ぇ…リョ…ウキ』






『えっ?!いいんすか!?♪』





お調子者…と言うか
素直な千葉くんが

ありのままに事情を話すのを見て
リョウキは快諾と言うか

すすめてくれさえしていて…私は








『あ~…でも片瀬は

彼氏が一緒じゃないとイヤみたいっす(笑)』





『べ…べつに私は…何も』





『~~・・・』



リョウキは少し困った顔で
時計とにらめっこした





『~…少しなら、休憩とれるから』


『マジすか?!ありがとうございます!』




だから・・・どうして

そうなるのよ?

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