Best name ~ 追憶 ~
第8章 過去・・・未来・・・そして今
『千葉くん・・・どうして』
会話がなくならないように
気まずくならないように
千葉くんは沢山、話してくれて
私は乗せられるように
なんとか話していたけれど
どうしても気まずい気持ちは拭えなくて
ついに、それを遮ってしまった
『なに?』
『・・・』
〃どうして…そんな
普通に話しかけてくれるの・・・?〃
ここ何年かで知り合った人ではない
あの当時の事を…
私の過去を…間違いなく知ってる人なんだから
『・・・〃同窓会〃行かないかな?
って思ってさ・・・♪』
『え・・・?』
私が重くした空気の中
千葉くんはニカッと笑った
同窓会?
リョウキも…去り際に言ってた気がしたけど
『ふふ…まさかな?って
仕事でイレギュラーに駆り出されたかと思えば
まさかのイレギュラーなやつに会うし?(笑)
どうなってんだ今日は…って?
驚きはしたけどさ♪』
『でも…なんで・・・そんな普通に』
『同窓会行こうぜ?片瀬♪』
『い…行けるわけ…ないじゃない
私…呼ばれてないし』
同窓会なんて
呼ばれた事も…呼ばれる事もない
この先…ずっと
卒業もしていない私…
それでなくても・・・私は