Best name ~ 追憶 ~
第8章 過去・・・未来・・・そして今
『ごめん片瀬…無神経かもしんないけどさ』
『……?』
千葉くんは少し改まった面持ちで
話を続ける
『片瀬に話すことじゃ…ないけどさ
あの時・・・あの…事件の時な』
『・・・』
ドクッ…
心臓が大きく鳴る
一度核心部を突いた千葉くんは
本当に話したかった事に迫る
私は…千葉くんが、それ以上
気を遣わないように
黙ってうなずいて耳を傾けた
『みんな…声揃えて言ってた
絶対・・・〃なんかの間違いだ〃って
片瀬のせいじゃない、って
なんか訳があったんだ、って・・・』
『・・・』
わかっていても…
目の前の人が…私の過去を知りながら
受け入れて
接してくれていると…わかっていても
直にその話を聞くことは
やっぱり私の胸を締め付けた
『これも…今だから
片瀬に会ったから言えることだけど
あの時…みんな、さ…猛抗議して
絶対なんかの間違いだから
事件を調べ直してくれって
署名集めたりしてたんだぜ』
『え・・・?』
『アリサやミナミが中心になって
先生の目ぬすんでさ…
あのヤローに……ぁ、ごめん
相手の…ところに
殴り込みに行ったヤツらもいた』
千葉くんの口から聞く
私の知り得ないこと
懐かしい
親友の名前
初めて聞く
当時の友人たちの行動(こと)…
『ま…それは、やっぱ…その~
警察とか絡むからマズイって
止められて…俺たち
お前になんも…できなかったけどさ
ごめんな・・・片瀬
俺ら…仲間なのにさ』
『そんな…っ・・・
ぅ…ぅぅん・・・っ、ううん・・・っ』
〃そんな・・・ことって〃
まったく謝る筋合いのない
千葉くんの言葉に
私は何度も首を振った
『だから・・・みんなは
あの時も…きっと今も
片瀬のこと…そう思ってる
誰もお前を疑っちゃいなかった
だから・・・片瀬
堂々としてたら良いよ…絶対』
私の目からは
ひとりでに涙がボロボロと落ちていた
『……?』
千葉くんは少し改まった面持ちで
話を続ける
『片瀬に話すことじゃ…ないけどさ
あの時・・・あの…事件の時な』
『・・・』
ドクッ…
心臓が大きく鳴る
一度核心部を突いた千葉くんは
本当に話したかった事に迫る
私は…千葉くんが、それ以上
気を遣わないように
黙ってうなずいて耳を傾けた
『みんな…声揃えて言ってた
絶対・・・〃なんかの間違いだ〃って
片瀬のせいじゃない、って
なんか訳があったんだ、って・・・』
『・・・』
わかっていても…
目の前の人が…私の過去を知りながら
受け入れて
接してくれていると…わかっていても
直にその話を聞くことは
やっぱり私の胸を締め付けた
『これも…今だから
片瀬に会ったから言えることだけど
あの時…みんな、さ…猛抗議して
絶対なんかの間違いだから
事件を調べ直してくれって
署名集めたりしてたんだぜ』
『え・・・?』
『アリサやミナミが中心になって
先生の目ぬすんでさ…
あのヤローに……ぁ、ごめん
相手の…ところに
殴り込みに行ったヤツらもいた』
千葉くんの口から聞く
私の知り得ないこと
懐かしい
親友の名前
初めて聞く
当時の友人たちの行動(こと)…
『ま…それは、やっぱ…その~
警察とか絡むからマズイって
止められて…俺たち
お前になんも…できなかったけどさ
ごめんな・・・片瀬
俺ら…仲間なのにさ』
『そんな…っ・・・
ぅ…ぅぅん・・・っ、ううん・・・っ』
〃そんな・・・ことって〃
まったく謝る筋合いのない
千葉くんの言葉に
私は何度も首を振った
『だから・・・みんなは
あの時も…きっと今も
片瀬のこと…そう思ってる
誰もお前を疑っちゃいなかった
だから・・・片瀬
堂々としてたら良いよ…絶対』
私の目からは
ひとりでに涙がボロボロと落ちていた