Best name ~ 追憶 ~
第8章 過去・・・未来・・・そして今
『あの男の…せいだろ?』
『・・・っ!?』
『あの先輩が…片瀬に、なんか
ひでぇこと言ったとか
なんか…した、とか
どうせ…そういうんじゃ・・・』
『・・・~~っ…』
『片瀬…知ってるかわかんないけどさ
てか知りたくもないだろうけど
あの先輩・・・あのヤローさ
去年か…一昨年くらいかな
ろくでもない事件起こして
捕まりやがったんだ
だから・・・余計に俺は
あの時の事は…って確信したんだ』
『・・・』
知っているよ・・・
知らない訳ない
その…ろくでもない事件の被害者は
他ならぬ…私だから
ガタッ…
『っ・・・ハァ…っ・・・ハァ』
胸が・・・呼吸が苦しくなった
こんなことは…久しぶり
もう、ないと思っていた
思いがけない同級生との再会に際して
その過去の出来事や、その人物の名前を聞くと
私の体は無意識に
どうしても過去の恐怖を思い出していた
そして…どんなに乗り越えても
向き合ったつもりでも
沸き上がる恐怖心は
なくなった訳ではないのだ
『っ・・・ハァ…ハァ…』
〃いやだ・・・聞きたくない
もう、いやだよ…っ
リョウキ…そばにいて
こわい……いやだよ
そばにいて…リョウキ・・・っ〃
『片瀬…?』
『っ…ハァ、ハァ・・・~ごめん』
『顔色・・・悪いぞ?』
『ヘイキ・・・』
私は必死で深呼吸した
『ごめん片瀬…俺、無神経過ぎだよな
いくらなんでもな…そりゃ
こんな話されたいわけないよな
どうも……なんか…言い方がさ…
~マジでごめん・・・』
『ハァ・・・っ、…いいの、ヘイキ
そんなんじゃないの』
『アタマ悪すぎだよな俺
空気読めねぇにも程がある
本当にごめん片瀬
許してくれ
俺も…なんつーか
ハッキリしないとダメなタチでさ』
『ハァ…ハァ・・・ははは
千葉くんも…良いとこそのまま
変わってなくて、安心したよ』
私だって…あの頃のままの
殻にこもった私じゃないんだ
大人になって
また一歩…踏み出して行って良いんだ
『・・・っ!?』
『あの先輩が…片瀬に、なんか
ひでぇこと言ったとか
なんか…した、とか
どうせ…そういうんじゃ・・・』
『・・・~~っ…』
『片瀬…知ってるかわかんないけどさ
てか知りたくもないだろうけど
あの先輩・・・あのヤローさ
去年か…一昨年くらいかな
ろくでもない事件起こして
捕まりやがったんだ
だから・・・余計に俺は
あの時の事は…って確信したんだ』
『・・・』
知っているよ・・・
知らない訳ない
その…ろくでもない事件の被害者は
他ならぬ…私だから
ガタッ…
『っ・・・ハァ…っ・・・ハァ』
胸が・・・呼吸が苦しくなった
こんなことは…久しぶり
もう、ないと思っていた
思いがけない同級生との再会に際して
その過去の出来事や、その人物の名前を聞くと
私の体は無意識に
どうしても過去の恐怖を思い出していた
そして…どんなに乗り越えても
向き合ったつもりでも
沸き上がる恐怖心は
なくなった訳ではないのだ
『っ・・・ハァ…ハァ…』
〃いやだ・・・聞きたくない
もう、いやだよ…っ
リョウキ…そばにいて
こわい……いやだよ
そばにいて…リョウキ・・・っ〃
『片瀬…?』
『っ…ハァ、ハァ・・・~ごめん』
『顔色・・・悪いぞ?』
『ヘイキ・・・』
私は必死で深呼吸した
『ごめん片瀬…俺、無神経過ぎだよな
いくらなんでもな…そりゃ
こんな話されたいわけないよな
どうも……なんか…言い方がさ…
~マジでごめん・・・』
『ハァ・・・っ、…いいの、ヘイキ
そんなんじゃないの』
『アタマ悪すぎだよな俺
空気読めねぇにも程がある
本当にごめん片瀬
許してくれ
俺も…なんつーか
ハッキリしないとダメなタチでさ』
『ハァ…ハァ・・・ははは
千葉くんも…良いとこそのまま
変わってなくて、安心したよ』
私だって…あの頃のままの
殻にこもった私じゃないんだ
大人になって
また一歩…踏み出して行って良いんだ