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Best name ~ 追憶 ~

第8章 過去・・・未来・・・そして今





『あ・・・でもリョウキ』




『うん?』






『イヤ…だったりしない?リョウキ?』



『なにが?』






すっかり舞い上がってしまっていた私は

少しだけ…冷静になる





久々の再会

過去と向き合って…新たに進んでいく





だからといって

男の子の友達と…突然親密になって



他の友達もいるとは言え

一緒に出かけるなんて



良いことじゃ…ないのかな、って






男の人と…お付き合いする事ももちろん



私は、男の子の友達なんて

ほとんどいなかったから



月日が経って大人になった今でも

その付き合い方と言うか



実際その〃距離感〃の保ち方が

よくわからなかった




それが…本音だった






リョウキは…やさしい

すごくやさしい


私が喜んでる事を

自分も本当に喜んでくれている






だけど…もしも

リョウキが我慢していたり

そういうのがあったら

私はやっぱり嫌だから








『リョウキが…イヤなら私』






『アイル?』







『男の子と…連絡とったり、出かけるとか

リョウキが…イヤなら

リョウキの嫌がることは

私もしたくないから・・・だから』












『クス・・・アイル?

オレが嫌がる理由も反対する理由も

どこにも見当たらないんだが?(笑)』






『リョウキ・・・』







『楽しんでおいでアイル…

何事も、これから…沢山な』







『リョウキ・・・ありがとう』

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