Best name ~ 追憶 ~
第8章 過去・・・未来・・・そして今
『~~っ!!』
どうして・・・?
なんでこんなことになったの?
私は今日・・・何年ぶりかに親友と
泣いて・・・笑って
また会おうね、って
これからはまたこうしていられるって
思って帰って来たところだったのに
この・・・千葉くんのおかげで
目の前で起こる
信じ難い出来事に
私の体は硬直して
震え出していた
押し倒され、頬を押さえられたまま
絶え間なくキスをされる
『片瀬・・・口あけて』
舌を押し込まれようとするそれを
私は歯をくいしばって拒み続けた
『~~~~っ、!!!』
震えなのか、自分で振ってるのかわからない
ガタガタと横に頭を揺らして
拒否を示す
グリ・・・
『ん~~っ…ん・・・っ・・・ァ"ァ"』
『片瀬・・・』
指で唇を開けられて
歯をこじ開けるように指が侵入してくる
『ん・・・ゃだ・・・いやだ』
『・・・チュ』
千葉くんは…私に覆い被さり
唇を首筋に移していった
『っ・・・』
ドクンっ…
私の心臓が…はね上がるように鼓動する
『・・・』
『ユウキくん・・・っ、やめて・・・』
『・・・』
『千葉くんっ・・・~んんっ・・・ん~~・・・っ!』
体を反らそうとしても
足をバタバタと動かしても
ちっとも動けなかった
〃すごい力・・・〃
手首を強く掴まれて
手を握られ
一瞬の…唇の僅かな隙間から
舌が入ってくる
『ぅ・・・っ…!?』
ずっと反らしていた目が合う…
千葉くんは…真っ赤な目をして
見慣れた笑顔が一切ない
真っ直ぐ…真剣な
そして…切なそうな目をして
私を見下ろしていた
血走ったその目と
抗えない強い力・・・
強引なその行為に
私の体はついに
完全に拒絶反応を示した