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Best name ~ 追憶 ~

第8章 過去・・・未来・・・そして今

幼かった高校時代から…年月を経て

はなれていた時間のお互いの事はわからない





それもあるかも知れない

そして





〃変わらない〃…その人柄や優しさ

そう言える事も沢山ある



だけど…時の流れは

色々なものを変えていく



お互いの成長だったり、変化だったり

良くも…悪くも

変わっていくものも絶対にある




そんな…当たり前の事の中で



恋人同士・・・友達同士

家族・・・夫婦であっても

みんな…それぞれ〃ちがう人間〃だ




それも…当たり前の事であって

時に人が

忘れてしまいがちなこと





その人の事を知る

受け入れる

わかり合うなんて・・・容易な事ではない




親しくなったって

長い付き合いになったって





信頼していたって

愛していたって・・・




知らないことだって

きっとまだまだある







だからこそ私は…


その人生の中で奇跡のように


巡り逢えた人達を


大切に


ひとつ・・・またひとつ



その人のことを知りながら



生きていきたいと思っている





友達も…家族も


そして


大好きな人のことも




これからまだまだ知っていくんだ


共に過ごしながら




これからも


みんなと生きていきたい





そうやって・・・この先の人生


生きていくんだ






再会を果たした親友二人と


そして…この千葉くんとも







それなのに・・・






ドサッ…









『っ・・・う・・・っん』





『・・・』





千葉くんは…再び私を

車のシートに押し倒した







『千葉くん・・・は

大事な・・・友達・・・なの』






だから・・・もうやめて





固まって二度と動かなくなりそうな
声帯を必死に震わせて訴えた





『・・・』



『・・・ん・・・っっ!!?』






千葉くんは…聞かずに

悲しげな顔で、私を見つめ

唇を押しあてようとしてくる・・・

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