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Best name ~ 追憶 ~

第8章 過去・・・未来・・・そして今


『アイル?・・・~~アイル?』







『ん・・・』






いつの間にか眠っていた私は

リョウキに体を揺さぶられて目を覚ました






『ふふ・・・タダイマ?(笑)』








『・・・おかえりなさい』






寝ぼけまなこに…笑顔のリョウキが映る







ギクッ・・・




心臓が音を立てた









『ご・・・ごめん、私…

電気・・・つけっぱ』







『クス・・・風呂、入ったみたいだな?
湯冷めすんなよ?(笑)

風邪ひくと悪いから
寝るならベットで寝ろ』







『うん・・・はい』







リョウキの笑顔と

優しさが…どうしても痛かった








『どうした?』






『えっ・・・』






再び…ギクッ・・・と

心臓が高鳴る






『泣いてたろ・・・』





『・・・っ』






『どうした?(笑)』





リョウキは笑顔のまま

突っ伏して寝ていた私の

涙の跡を拭うように頬を撫でた







『泣いて・・・ないよ』





『ふふ・・・そう?(笑)』




苦笑いするリョウキの視線は
私が半端に縫いかけてる
ベットの上のワンピースに…





『どうしたってんだ〃コレ〃は(苦笑)』





『・・・』




リョウキは

私がお気に入りの服を

破って落ち込んでると思っている






『うん・・・帰りに、引っかけちゃって』





私はリョウキの勘違いを利用するように
必死にごまかした

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