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Best name ~ 追憶 ~

第8章 過去・・・未来・・・そして今

私の答えに、電話の向こうで
アリサが苦笑いした声がした



『げっ(笑)・・・~まぁ…もう言うけど
千葉くん…確かにアイルの事を好きだった

高校の時…一時あたし少し相談されたもん
ま~…アイルが鈍いのは仕方ないし?(笑)』





『千葉くんて・・・モテたし
彼女とか普通にいなかった?
私は・・・そんな記憶しかないよ』





『あはは…お調子者だったしね?
あ・・・今も?

ん~…本命には…きっと
〃奥手〃だったんだよアイツ』




『え・・・』





『だから・・・断ち切りたかったのかもよ』





『・・・』






『だってさアイル…普通しなくない?
いくら急な再会で気持ちが盛り上がってもさ

彼氏がいるって…結婚も考えてるって
わかっててさ

そんなの…相手を困らすだけに留まらず
〃自爆行為〃じゃんか…』





『うん…』





『これは…あたしの考えだけど
千葉くんは…アイルの彼氏に
会ったんでしょ?』





『え?……うん』





『あたしまだ会ってないけどさ♪
話聞いたりする限り

千葉くん・・・その彼氏に
〃あぁ、敵わないな〃~って思って

ちょっと無茶しちゃったんじゃないのかな
それこそ…想いを断ち切るみたいな』






『そんな・・・』





アリサの言葉を聞きながら
千葉くんの言葉を思い返して
少しずつ冷静になっていく

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