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Best name ~ 追憶 ~

第9章 本当の姿・・・

『アイルちゃん♪いらっしゃい』




『朝から・・・すみません』







『いいのよ♪あがってあがって?』





オレの実家を訪ねたアイルを
母親は、いつものように迎え入れた




『座って~アイルちゃん♪

調度いただいたお菓子があるの

今お茶入れるわね、座ってなさい♪』





『・・・いえ、おばさま

本当に、おかまいなく

すぐ…失礼しますから・・・』







『うふふ…アイルちゃん

そんないつまでも遠慮しないでちょうだい

あ、パパ~?パパはコーヒー?

ケイゴ、あんたは~??』







『あー…コーヒーくれ

~?…アイルちゃん、どうしたんだい?

ほら・・・座っていなさい??』





『俺、紅茶~…妹チャンもね♪

妹チャン~♪今日はうるさいリョウキは
一緒じゃないね(笑)

今日こそニイニイと・・・♪』










『あの・・・

おじさま・・・おばさま

ケイゴさん・・・・・・私』





『うん?』


『・・・?』


『どした妹チャン?』









『あの…私、今日は

お話があって・・・来たんです』







アイルは出されたお茶に手をつけず

お茶が冷めていくように…立ち昇る湯気を

しんみりと見つめていた








『妹チャン?どうした?

少し疲れてるのかな?顔色…良くないけど

ニイニイが診てあげようか??(笑)』






『ゥホン・・・ゴホン』





『ケイゴっ・・・およしなさい!

~アイルちゃん?…改まってどうしたの

何かあった?』







『・・・』








『リョウキと…ケンカでもした?(笑)』







『・・・っ、~~』




アイルは、うつむいたまま
何度も首を振って否定した









『私・・・おじさまや…おばさまに

まだ、言ってない事が、あるんです』








アイルが・・・

オレの家族に話したことは・・・

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