Best name ~ 追憶 ~
第9章 本当の姿・・・
『お・・・おばさまっ・・・あのっ』
オレの母親の行動に
慌てふためいたアイルは
ギョっとしたように表情を変えて
丸い目をさらにクリクリとまんまるくして
頭を下げた母を
制止しようとしていた
『・・・~さてと』
ヒョコ……っと
アイルに促されて母親が頭をあげる
『〃ふたり〃から聞きたい事は聞けたし
そういう事で…話はOKかしら???
ん?・・・ん?♪』
シーーーン・・・
ひとりだけ・・・ケロっとしやがって
と言うか、くるっと向きを変えて
母さんが…親父や兄貴に目を向ける
『あらっ…やだ、ごめ~ん
あたし一人で話おわらせちゃったかしら??』
『・・・』
アイル・・・ポカーン
『おい・・・(苦笑)』
〃今更言うか、このババア…(笑)〃
『ゥホ・・・ゴホン(汗)』
『ぷっ・・・♪』
『お母さんは、そういう事だけど
なんか意見のある人はいるの?
今のうちに言ってね~??
パパ~?・・・ケイゴも??』
『ウホン・・・ゴホン』
『リョウキの
〃早とちり暴走〃のおかげで(笑)
随分と〃ムダな緊張感〃と
〃延長ラウンド〃長引いたけどね♪
ボクが可愛い妹チャンに
不平不満を抱くワケないっしょ??♪』
『は?!・・・な、だって…
〃アレ〃は・・・まるで』
『母さんが話そうとする度に
お前がシャットアウトし続けたからだろ?
一人で勘違いして
ベラベラと余計なことをさ(笑)
肝心なとこで冷静さとツメが
甘いんだよなぁ~リョウキは♪』
『な・・・!?
うっせーな・・・ケイゴ、てめぇは』
『図体はデカイけど♪
まだまだ〃ヒヨコちゃん〃だねぇ(笑)
やれやれ先が思いやられるぜ
妹チャンほんとにリョウキで大丈夫?!
今なら間に合うよっ??
さぁニイニィのところにおいでっ(ハート)』
『ケイゴてめぇ!!!ブッ殺す!!!
~~父さんだって…黙りっぱなしでよ
紛らわしいだろうが?!揃ってよぉ?!』
『ウホン……ゴホン…
れ…冷静に人の話は聞けと言う事だ
バカモンが・・・っ…ウホン』
『~……』
〃マジかよ・・・!?〃