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Best name ~ 追憶 ~

第1章 私の記憶

『ソウタさん……ごめんなさい』

『おぉー』




『ソウタさん…戻っても…いいですか?』

『あー?』




『中卒でも…雇ってくれるの
ソウタさんくらいかな……って』


『~出てってもいねーだろォまだァ…
バカヤロ オマエ~…』








『そぉたさん……ごめんなさい…
ごめんなさい……っっ』



『~~っ、アイ~…ォメェの
〃ゴメンナサイ〃は、もォ聞きあきたぜ。
もォ…そりゃ、やめろ…
オワリにしろ……な?』



泣き出す寸前の私を
ソウタさんは、ぎゅっと抱きしめて
あたまを撫でてくれた。


逞しい腕……大きな手で。

その大きな広い胸が
私をとても落ち着かせてくれた。



初めてソウタさんに


本音を打ち明けられたようなキモチ……


ソウタさんに本気で甘えた気がした。











こんな事を繰り返して…

私は

100歩先ではなく…


一歩……また一歩を見つめ


少しずつ



社会に出ていった。










ソウタさんにマナさんの…


家族の


大きな大きな支えをもらって。

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