Best name ~ 追憶 ~
第1章 私の記憶
20歳の誕生日を迎えた時…
私はソウタさんに相談をした。
いよいよ…自分で住む所を見つけて
自立の準備をしよう、と。
ソウタさんは快諾して後押ししてくれた。
とても良いことだ、と笑ってくれていた。
それでいて、住まいを探すのを世話してくれたり
〃お父さん〃してくれていたのだ。
余談だけれど…
この頃からだっただろうか……
ソウタさんの
巻き舌で「てやんでぃ」とでも言いそうな
江戸っ子風…口調は薄れて…
私が言うのも…
私が言うのは……とてもヘンだけど
親らしい……
〃人の親〃らしい雰囲気を
ソウタさんは、醸し出していたように思う。
……もっとも
照れたり、興奮した時には
素で、それはいつでも出ていたけれど(笑)
『ぁんだぁ?バカヤロォ オマエ~…○×△□』
…こんな調子で。
そして
決まった私の落ち着き先は…
病院から
わずか徒歩10分のワンルームマンション(笑)
『出てく必要ないじゃ~んソレなら~
家賃もったいない~!
プチ家出ムスメじゃんよ、ただの~(笑)』
私をからかうマナさんが
ケラケラと笑う。
確かにそうなのだけれど…
それは
ソウタさんもわかってて
思ってて
もちろん私も。
だけど私には必要なことだったのだ。
無論、ソウタさんの元から
出て行きたかったワケではない。
むしろ離れたくなかった。
ずっと…あったかい
居心地の良い家に、ずっとずっと居たかった。
甘えてたかった。
自立を目指す私には
どうしても必要な一歩だったから
ソウタさんの…お言葉に
甘え続ける道は考えなかった。
そして…今だから言うことだけれど
当時の私にも…少しくらいは
あったであろう気持ち・考え。
ソウタさんは独身…。
男一人身だったけど…そのうち
私と違って、結婚を考えるパートナーだって
現れるやもしれない。
そうなった時に、私がいたらどうだろう…。
或いは私がいることで
そもそも結婚そのものを諦めたり
考えていなかったり…
そんなことが万が一にでもあったら私は…
……。
私は…私には自分自身の為にも
どうしても自立は必要だった。
二十歳になった私は…
再び〃親元〃を離れることになった
……わずか10分の距離で(笑)
私はソウタさんに相談をした。
いよいよ…自分で住む所を見つけて
自立の準備をしよう、と。
ソウタさんは快諾して後押ししてくれた。
とても良いことだ、と笑ってくれていた。
それでいて、住まいを探すのを世話してくれたり
〃お父さん〃してくれていたのだ。
余談だけれど…
この頃からだっただろうか……
ソウタさんの
巻き舌で「てやんでぃ」とでも言いそうな
江戸っ子風…口調は薄れて…
私が言うのも…
私が言うのは……とてもヘンだけど
親らしい……
〃人の親〃らしい雰囲気を
ソウタさんは、醸し出していたように思う。
……もっとも
照れたり、興奮した時には
素で、それはいつでも出ていたけれど(笑)
『ぁんだぁ?バカヤロォ オマエ~…○×△□』
…こんな調子で。
そして
決まった私の落ち着き先は…
病院から
わずか徒歩10分のワンルームマンション(笑)
『出てく必要ないじゃ~んソレなら~
家賃もったいない~!
プチ家出ムスメじゃんよ、ただの~(笑)』
私をからかうマナさんが
ケラケラと笑う。
確かにそうなのだけれど…
それは
ソウタさんもわかってて
思ってて
もちろん私も。
だけど私には必要なことだったのだ。
無論、ソウタさんの元から
出て行きたかったワケではない。
むしろ離れたくなかった。
ずっと…あったかい
居心地の良い家に、ずっとずっと居たかった。
甘えてたかった。
自立を目指す私には
どうしても必要な一歩だったから
ソウタさんの…お言葉に
甘え続ける道は考えなかった。
そして…今だから言うことだけれど
当時の私にも…少しくらいは
あったであろう気持ち・考え。
ソウタさんは独身…。
男一人身だったけど…そのうち
私と違って、結婚を考えるパートナーだって
現れるやもしれない。
そうなった時に、私がいたらどうだろう…。
或いは私がいることで
そもそも結婚そのものを諦めたり
考えていなかったり…
そんなことが万が一にでもあったら私は…
……。
私は…私には自分自身の為にも
どうしても自立は必要だった。
二十歳になった私は…
再び〃親元〃を離れることになった
……わずか10分の距離で(笑)