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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第18章 相葉雅紀の事情②

この気まずい状況を払拭せねば。

それにしても【ホテル山小屋】は
その名の通り山小屋が列なっていて
部屋のひとつひとつが独立した
造りになっていた。

そして営業しているのか疑わしくなるほど
寂れた雰囲気がある。

「電話貸してくれるかな」

そうだった。

俺たちは宿泊先を探していたのではなく
電話を貸してくれる場所を
探していたのだった。

「あそこが受付っぽいな」

ひとつだけ造りが異なる建物を指差す。

「そうみたい。相葉はここで待ってて」
「俺も行くよ」
「こんな所で顔見られたらヤバイでしょ。
……アイドルなわけだし」

『三流』が抜けていた。

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