TIME is MONEY
第6章 scene Ⅵ
「…欲しくなった?」
“違う“ と言いたいけど
何度も指で開かされたそこは、確かに何かを欲しがり始めていて
「かず…?」
「やだ…っ、ちが……」
自分でも分からなくて、必死に首を振るけど
「ぁあ…っ」
雅紀が軽く腰を揺らしただけで、俺の中で甘い疼きが広がっていってしまう
「中がうねってる」
「言う…な…!」
感じてるなんて思われたくない
仕方なく、応じてやっている
そう思わなきゃ、もう自分が壊れそうだった
雅紀が欲しい
もっと中で暴れて欲しい
“愛してる“ って言われたい
頭の中がぐちゃぐちゃになった
何をどうしたいのかも、見えないし分からない
だからこそ “仕方なく応じている“ って、自分に言い聞かせないとダメだった
だけど
「かず…動くよ?」
軽く口付けられてから間近で見つめられたら
……やっぱり頷く事しか出来なくて
「あっ、あっ、…イヤ!…ああっ…」
下から突き上げられる度に沸き上がる快感
そこにはもう苦痛は全くない
奥を突かれれば、教え込まされた前立腺に当たって
その恐ろしい程の快感に身を捩る
…雅紀の与える快楽は、麻薬みたいだった