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TIME is MONEY

第6章 scene Ⅵ


頭の中がスパークする

「ダメ…っダメ…!も…っ、まさ、きぃ…!!」

グッと腰を抑える雅紀の腕に力が入って

次の瞬間にはお湯とは違う熱いものが体内を駆け巡り、雅紀が俺の中で果てたのを悟った

そしてすぐに、自分もそれまでにない感覚に悲鳴のような声を上げて
俺と雅紀の間のお湯を、濁していった






「…大丈夫?」
すっかり逆上せてしまった体は、雅紀に依って浴槽から出して貰った

意識はあるけど、ボーッとして何も考えられない

ついでに身体中の力が抜けてしまって、指1本動かせない


雅紀に身を任せ、全身を洗って貰うと
そのまま大きなタオルに包まれて、リビングへと抱き上げて連れていかれてしまった


ソファーにそっと降ろされて、離れたと思ったらすぐにグラスを差し出される

「麦茶。…飲める?」

「ん……」

何とか両手でグラスを持って口を付けると、水分を失った体が喜ぶのが分かった

一気にごくごくと飲み干すと、雅紀が笑いながらおかわりを注いでくれる

それもまたすぐに飲み切って、漸く自分の脳も動き出した


「もう、やだからな」
俺のすぐ前、ソファーの下に座る雅紀を睨んだ

「…なにが?」

「分かってんだろうが」

雅紀が首を傾げた

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