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TIME is MONEY

第8章 scene Ⅷ


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…やっぱり俺は適当な人間なんだと思う

普通に考えたらとんでもない事態に巻き込まれていると言うのに

自分に危害を加えられないなら、それに乗っかった方が楽だと言う気持ちに行き着いた

痛い思いはしたくない
怖い思いもしたくない

面倒事は大嫌い


断ってここから逃げたとして、その嫌な事が全部自分に降り掛かる可能性を考えたら




「…確認させろ」

俺の言葉に、翔と雅紀が俺を見つめた


「俺の身の安全は?」

「絶対守る」
雅紀が答えた

「月の最低保証額は」

「…30万、それとそれぞれのプラスα」
翔が笑う

「何処に住むの」

「ここ」

…思わず苦笑してしまった

「俺のメリットは?」

「3食昼寝、おやつ付き。夜は酒で希望に依ってセックス付き」

「ぶはっ!」

翔が吹き出す
…俺も、一瞬頷き掛けて固まった

言った雅紀は何がおかしいのか分からないって顔してる

おいコラ

翔の前で言うんじゃねぇ


どうせバレてる気はしてるけど、そんなの堂々と言うな

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