TIME is MONEY
第2章 scene Ⅱ
あまりに雅紀が必死になったから、仕方なくパソコンで検索を掛ける
ケーキなんか普段食わないからさっぱり分からない
…雅紀は雅紀で、料理をどうしようかと悩み始めてブツブツ言っていて
ってかだからなんで俺が探さなきゃいけないんだよ
ダチってなんだよ
だったら自分のとこでその “オトモダチ“ とパーティーでも何でもすりゃいいだろうが
「ちょっと雅紀?」
「ん、なに?」
「…何でここで翔の誕生日やる必要があるんだよ」
雅紀が困ったように笑った
「んー…なんつーか、決まり?」
「…は?」
「毎年さ、誕生日は皆でやるんだよ」
何言ってんの、こいつ
小学生かっつーの
「俺の誕生日は翔ちゃんち、翔ちゃんの誕生日は俺んちで、後2人もそんな感じ」
はぁぁぁ?
「んなの、お前ら4人でやれ、…俺は関係ない」
ムカついてパソコン画面を閉じようとして
「何言ってんの、かずも今年から仲間入りだから」
…思考がフリーズした