
TIME is MONEY
第2章 scene Ⅱ
嫌ーな顔を隠そうともしないで、着くなりダラダラしてるやつらの前に連れてかれた
「潤、智、ちょっと!」
翔の一言でパッと戻るあたり……
何だか雅紀含め4人の関係が見えた気がした
「この前言ったろ、…彼が雅紀の監督兼補佐になった二宮和也くん」
は?補佐?監督?
…何勝手に決まってんだよ
「そっか、俺…大野智。よろしく」
ふにゃっと笑って手を出すから、思わず反射的に握手を交わしてしまった
「ども、松本です」
何だこいつ
顔も濃いけど、目力半端ねぇ…
睨んでんだか普通なんだか区別付かないけど…
どっちだ?!
だけど “松本“ は特に何を話すわけでもなく、すぐにふいっと目を逸らして座ったから
俺もそれ以上は何も言わない
ただ、“大野“ と名乗ったやつは、最初からやたらフレンドリーで
だけどグイグイくる事もなく、なんつーか
そのふにゃけた感じが心地好くて
すぐにこいつとは意気投合した
「そっかー、にの頭いいなぁ」
「雅紀がバカなだけだろ」
くだらない話なのに、話が尽きない
そんな俺たちを、翔が何とも言えない目で見つめていた
