TIME is MONEY
第4章 scene Ⅳ
恋愛感情なんてなくても、快楽を得るのは簡単だ
自分が欲しいと思えば手に入るんだから
「…もっと…っはぁ…!」
「随分積極的じゃん」
雅紀の揶揄るような嗤いが鼓膜を擽る
そんな囁きすら腰に響いて、堪らなくなる
あの “恐怖“ や “プライド“ が、気持ち1つでこうも変わるとは自分でも驚きだった
だってあんなに嫌だと思ったのに
男にヤられるなんて有り得ないと思ってたのに
それよりも、奥深くに隠れてた快楽に負けたって事なんだろう
…どんだけ流されてんだよ、俺
「欲しいなら、集中しろよ」
「え、あ、…んあっ、ああ…!」
ごちゃごちゃ考え出したのを見抜かれて、勃ちあがったソコを強く握られた
雅紀に触れられるのは今日で2回目
…たったそれだけなのに、体が覚えている
「ああ…っだめ…、や…っ」
緩く扱かれても物足りない
もっと強い刺激が欲しい
「嫌じゃないだろ、嘘つき」
だけど雅紀は、ゆるゆると中途半端にしか快楽をくれなくて
「はぁ…っまさ、き…っ」
雅紀の手が欲しくて、腰を押し付けるけど
「…また、こっちでイカせてやるよ」
それをするりと交わされて、雅紀の指が後ろに滑り込んだ