TIME is MONEY
第4章 scene Ⅳ
うつ伏せにされて腰だけを上げた格好で固定される
雅紀の目の前に晒された臀部は隠しようもなくて
あまりの羞恥に唇を噛み締めた
「ひぁ…っ」
いきなり冷たい感触が襲う
水とは違う、トロリとした液体が腰から下に流れ落ちたのを感じて
次に訪れるだろう雅紀の動きに意識が集中した
「痛くはしないから」
キュッと力が入ったのが分かった雅紀が、優しく後孔の周りを撫でる
それだけで、あの時の圧迫感が蘇ってきて
何もされてないのに苦しくなった
「力、抜けよ…」
小さな子どもをあやすように、雅紀が背中を優しく撫でる
抜けったって、まだ2回目で出来る訳がない
「分か…な…っ」
「大丈夫だよ、かず素質あるから」
「んなの、知らねぇ…っ」
そう言えば前にも言われたっけ
“素質ある“ って
絶対男として嬉しくはない言葉だろ、それ
「…気持ち良く、してやるから」
雅紀の指が、そこを捉えた
液体を指に纏わりつかせ、少しずつ後孔に飲み込ませていく
その1本の指が、キツくて苦しくて
縋るものを探してシーツを固く握り締めた