無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

…その時に、何かが俺の中で変わっていったんだ

やられっぱなしでいてたまるかって気持ちがじわじわと大きくなった

何を聞いても教えてくれないなら、自分で調べればいい

雅紀がロックを掛けているパソコンも、色々と思い付く限りを試したら、思ったより早く解除された

パスワードってのは、そいつをじっくり見てれば粗方の取っ掛かりは見えてくるんだよ

まあ、雅紀がそっちに対してはあまり頭を使わないってのはあったけど、開いた時は正直呆気に取られた

こんな簡単でいいのかよって

定期的に変えてるみたいだけど、ちょうど俺が探り出した時に変えたのが

…まさかの俺の名前(笑)
バカだろ、マジで




そして、ようやく知ったんだ

ー…雅紀と翔の正体と、生田の関係を



「生田に捕まり掛けた時、かな？…本格的に動いたのは」

もう隠す必要がないから普通に答えた


「やっぱそうか…」
「雅紀が定期的にパスワード変えてるから手間取るかと思ったけど、そうでもなかったね」

「それでもここに残った理由は？」


…翔がそれ聞く？
原因はお前だろうが
誰がアパート勝手に解約したんだっつーの