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MITO

第3章 特別割り込みストーリー

 ひょっとしたら、この世界は夢じゃなかろうか?


 顔をつねってみた。痛くない。夢か?


 水戸さんは自分の神経が、生きてないことに気が付いていない。


『ね゙』


 あることを思い出した。


 マスターから、1通の手紙を預かっていたのだ。


 この、滝という男に渡せばいいのかと、水戸さんは手紙を差し出した。


「え、なんだよ」と滝は困惑した表情で、水戸さんを見る。


 用が済むと水戸さんは、セグウェイに乗った。


 動くかどうか、心配だったが、乗ってみると、また動いた。


『猫"ひ~ろ゙し゚(走ったぁ〜)』


 セグウェイは水戸さんを乗せて、走り出した。


「ちょ……あんた、味方になってくれんじゃねえのかよ!!」


 若い男性は、そう言うが、そもそも私はこの世界を把握していない。


 味方とか敵とかどうでもよかった。


 ただ……


『G゚P゙S゚(帰る道教えて〜)』


 どこに向かっていいのか、わからなかった。


 やがて、フワッと周囲が緑色の霧に包まれた。


 水戸さんは……なにも感じることなく走り続けた。


「ちょっと、あなた!! 止まって!!」


 誰かが自分を止めた。


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